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サイパンのビーチで「危ない場所」
このページは 「ガイドなしでシュノーケリングしようとしている人」へのアドバイスのページです。
私は1990年からサイパンの海をガイドしていますが、時々危ない方を見かけます。
少しでも事故防止のお役に立てればと思いこのページをUPいたします。


決して「ガイドなし」をお薦めしているのではありませんので誤解の無い様にお願いします。
現地のことを良く知ったガイドを頼むことが一番安全で一番楽しめる方法であることをお忘れなく!



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(1) オブジャンビーチの危ない場所(リップカレント多発地)

サイパンの南部、空港近くにあるオブジャンビーチはテニアン島を見渡せるきれいな所です。
土日にはローカルが結構来ていますが平日は人の姿はあまりありません。
ここでは過去にシュノーケラーやダイバーが、流されたり溺れたりする事故が起きています。


ビーチの砂浜からはサンゴ礁が隆起した浅い部分(水深約1m)が続き、それを過ぎると水深は急に 深く(水深約5m)なります。上の写真で中央に点々と見えるのは、これから潜って行くダイバーたちです。

これを 「ビーチ側から沖に向かって見る」 と
←こんな感じになります。

@なぜ波は立つのか
沖からやってきた波の力はリーフで水深が浅くなると水面が急激に盛り上がり、波になります。 →水深が浅くなると波が立つ

Aなぜ波の小さな所があるのか
ところが場所により波が小さい所もあります。 (矢印のところ)
リーフの一部には 切れ目 があり、その部分は水深が深いので
波が小さいのです。 →深い所は波が立ちにくい

Bそこでは何が起こっているのか
リーフの中には沖から水がどんどん入ってきますが、入った分はどこかから出て行きます。 水は低い方へ流れますから、水深の深いこの切れ目からリーフの外へ出ていくため 水が1ヶ所に集中し、流れが速くなります。→リーフの切れ目は沖へ流れる
このような流れをリップカレント(離岸流)と言い、リーフのある場所では どこでも発生する可能性があります。
→リーフの波の立ち方をよく観察して流れを見つけよう

この流れの範囲は限定的で、幅10m長さ50mくらいです。(青い矢印の付近)
手前の人は流れを感じませんが奥に居るダイバーは流れを感じているはずです。


C流されたらどうするのか
 (1) 流れに逆らって陸方向へ泳ぐ
多くの人は足の着かない深いところで本能的に一生懸命陸に向かって泳ごうとします。 しかし流れに勝って戻るのは大変ですから最後には力尽きて溺れてしまう可能性が高いと思います。 →×

 (2) 横へ泳ぐ
横へ逃げれば流れは次第に弱くなりますが、今度は波が大きいエリアに入り 波でケガをする可能性が高くなりますが取りあえず帰ってこれるでしょう。 →○
(波の動きが分かる人なら満潮時など自分が浮ける程度の水深があれば波に乗って帰ることも 可能)

 (3) 流れの境目を陸方向へ泳ぐ
出来れば、流れが弱くなりまだ波が大きくならない境目を見極めて、その部分を 陸へ向かえば一番楽に帰れます。多分水深も浅いので岩を掴んで戻れる可能性もあります。

浅ければ例えロープがなくても岩やサンゴを掴んで戻って来れます。流れの強さは一定ではないことに注目 して下さい。周期的に沖から波の力が加わりますので流れが一瞬弱くなる時が必ずあります。その時が前へ進むチャンスです。 その時に決して両手を同時に離さないこと。次に掴む岩を決めてから片手を離し確実に次の岩を掴んでから もう片方の手を離してください。

逆に流れのきつい時はただひたすら待つのです。ゆっくり時間掛ければそれほど体力は無くても帰って来れるでしょう。 →◎

 (4) 素直に流される
他の方法としては何もせずそのまま流れに身を任せる方法です。
流されて外洋へ出れば流れは自然に消えます。

オブジャン外洋にはボート係留用のブイが浮いてますから、とりあえずはそれに掴まって助けを待つか運が良ければ ボートに助けられるでしょう。誰も助けてくれなければ、あらためて上記(3)の方法で戻ってくるしかないでしょう。 →△
(外洋は別の流れがある場合もあります。流れが速ければビーチが見えてるうちに 多少のケガは覚悟で波に乗って上がる方が良いと思われます。)

D最良の方法はそこへ行かないこと
インリーフでシュノーケリングしていて仮にリップカレントがあると分かっていても、自分の居る場所をきちんと 把握してないといつの間にか流れに捕まってしまうでしょう。
→魚に夢中で下ばっか見てちゃダメですよ
オブジャンの中央のリップカレントの場所はダイバー用に写真のようなロープが張ってあるので、 ロープが見えたら 要注意と言えます。ただし他の場所はロープがありません。

オブジャンビーチにはこのような場所が少なくとも6ヶ所以上あります。

例えば左の写真は、オブジャンビーチの(海に向かって)左の方ですが赤い矢印の所は青い矢印の様に海水が流れ 込んでいます。

そして同じ場所で潮が大きく引いている時は下の写真の様になり水底の地形がハッキリ分かります。 (夏場の昼間・大潮の時はこのくらい引くことがあります) 赤い4つの矢印付近は水路のように深くなっています。

E満潮と干潮(夏は引き・冬は満ち)
サイパンの場合、ごく大雑把に言えば概ね夏場(4-10月頃)は、昼間干潮・夜中満潮で、 風も弱い時が多いので海は入りやすくなります。

逆に冬場(11-3月頃)は、夜中干潮・昼間満潮となり風が強い時が多いので海は荒れやすくリップカレントも強くなり、 特に気をつけなければならないのはこの時期です

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(2007.1.15UP * 1.27最終更新)


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(2) グロットの危ない場所

 「サイパンといえばグロット!」というくらいダイバーには有名なポイントですが、ツーリストの危ない場面を見る ことは多い場所です。

@まずは渡る時
 まず初めの危険な場所は階段を降りきったところ、エントリー岩に渡るときです。

 ここを渡る時に波にさらわれたり、落ちて流されたりして大けがをする人もいます。 (ハッキリ言ってケガでは済まないことも・・・)

←この写真は水が引いてる瞬間ですがここに大きな波が両側から入ってきます。
↑エントリー岩から階段の方(陸側)を見るとこんな感じです。
↓反対に階段の方(陸側)からエントリー岩を見るとこんな感じです。


 グロットは特殊な地形(洞窟)のため、外洋からの波が普通の海とは異なります。 突然大きな波や強い流れが発生することがあります。 他の人が入っていても自分の知識や技量で行ける確信が無いなら行かないことです。

静かそうに見えても大波は、その直後に来るかもしれません。
特に冬場(12〜2月ころ)は要注意です。

Aプールで泳ぐ時
 グロットにはブイ(丸い浮き)が常設されていますがこのブイの陸側は水深が浅くなるため波が大きくなりやすく、 一旦大波にさらわれるとエントリー岩の陸側まで一気に体を持って行かれかなり危険な状態になります。

 プール(内海)で泳ぐ時に気をつけるべき点は絶対に波に掴まらないこと。無防備に浅瀬に寄って行かないことです。

 基本的に危険な場所は赤いラインの下、赤い矢印の方向。安全な場所は水色の矢印の方向です。
(念のため・・・赤いラインがあるわけではありません)


B一番奥、端にいる時
 グロットには穴が3つありますが、写真は左の穴です。

 結構奥まで入れますが奥へ行くほど天井は下がってきます。 大きな波が来た時にあなたの頭は天井に激突するかもしれません。

 ここ (左の穴) に限らず洞窟の端へ行った時は上にも気をつけるべきだと思います。

Cエキジットの時
 シュノーケリングを終えて岩に上がる時、やはり突然来る波に気をつけなければなりません。 のんびりマスクやフィンを外しながらも水面の動きは注意しておかねばなりません。

 水面が大きく下がったら次は大きな波が来る可能性があります。 一番危険な場所に居ることを忘れないで下さい。

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(2007.1.27最終更新)


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(3) シュガードックの危ない場所(作成途中)




水深が深い部分

ボートが通るところ。
潮の流れが速くなりやすい所。

潮が速くなりやすい所

近日完成予定です。

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(2007.1.26最終更新)


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(4) ウイングビーチの危ない場所(強力なリップカレント発生地)

サイパン北西部マリアナリゾートホテル近くのウイングビーチは外洋、インリーフ、ビーチの砂浜と、
どれもきれいなところですが、ここにも気をつけなければならない危険な場所があります。

 (海に向かって) ビーチの右端 (写真の丸印の付近) へ行くほど流れは強くなりますので、流れを感じたらとりあえずは 立ち上がって元の場所へ歩いて戻ることを勧めます。


 一番右端は夏場の静かな時期でも オブジャンビーチ同様リップカレントがかなりの確率で発生しています。
冬場の荒れた時期はとんでもないほどの強力な流れになっていることが多いです。

 もちろん流れがほとんど無くて問題ない時もありますが、海況の判断に自信がない、流された時に戻ってくる自信がない ・・・という人は絶対にこの場所へ行かないようにすべきです。

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(2007.1.27最終更新)

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